ABT日本最終公演、私のバレエ月間最終日。

ゴメス足首の怪我で降板によりヘススガアブデラーマン。楽しみにしていたゴメスが見られなくて残念だがヘススのも楽しみ。

アンヘル今日はバジルともロミオとも違う王子様のような表情で登場。余裕のある育ちのいい青年。すべての動きがゆったりと穏やかな感じにしている。回転もいつものびゅんびゅんじゃなくてやさしい感じ。素敵。パロマ登場。とってもかわいらしい。彼女の愛らしさアピールの登場で、アンヘル君の目がハートになる。恭しくショールを渡す。アブデラーマン登場。なかなかいけてる。どうどうとした感じでやるじゃんヘスス。舞台の両側にジャンとアブデラが立ってライモンダのダンスを見つめるとこ、ジャンはハートの目でうっとりやさしく見つめる。アブデラはこいつ俺の嫁によさそうだなーという感じで見つめる。ずっと、態度大でいる。両端のセットの枠の中にジャンとアブデラがはまっていてどちらも見たいのできょろきょろ。夢でのシーン。ジャンとライモンダうっとりするようなサポートでどこまでもやさしいまなざしで踊るジャン。パロマはジャンから離れて少しおくに下がって行った時すべったのか手を前についてつんのめってました。でもそれがゆっくりでスローモーションのようでなんかすごかった。根性でこけまいとしていたのか。ライモンダモうっとり、心奪われた感じ。白い貴婦人がじゃーんと手を広げジャンの前にたちはだかると、ジャンがこそこそ引っ込んでアブデラがそこに上ってきたのが見えてしまってちょっと間抜けだったがおもしろい演出。そして、アブデラとライモンダのパドドウ。リフトの連続でなぜかひやひや、ちょっと危なっかしいがでも無難にこなしていて踊りもどうどうとしていてアブデラらしくよしよしと安心した矢先。持ち上げておろして、ひざの上で固定してバランスするつもりだったのかわからないがヘススがパロマをささえきれずちょっとずるっといってでも二人ともふんばっていたがこらえきれず頭から床に落ちそうになった瞬間パロマがあっという感じで両手を床について落ちた。というか落とされてあたふたとライモンダを助け起こした。思わず大きな口をあいちゃいました。落としたとたん二人のダンスが終わり、肩を落としてすごすごと帰っていくアブデラマンでした。考えようによっては、落とされたんでライモンダはこの人はだめだわって思って彼を拒絶し、悲しそうに帰っていくアブデラマンってストーリーに見えた。あれが最後でよかった。のか一番の見せ場なのに残念。これで一幕終了。休憩中ヘススないてるんじゃないかと気が気でない。パロマはあっけらかんとしてそうなんで、大丈夫よと慰めてくれていたらいいんだけど。

二幕はパロマ根性を見せてくれました。登場から満面の笑みで、ぜーんぜん気にしてないわよ。こんなことで負けないわよーって感じでした。すごいプロ根性。

ヘススはずーっと後ろでみんなのダンスを見ているのだが、素のヘススがそこにいた。一幕は立っているときもアブだったが、生身のヘススになっちゃってた。時折手すりをもってうなだれるようなことも、アブデラマンの演技とは思えなかった。ヘススがんばれ。ソロも少ないが、どことなく自信のなさげなアブだった。彼はもっと豪快に踊れるだろうに。パロマとのパドドウやはり何かぎこちなく危なっかしい。まあ、何とかこなして、新で退場する。アブがいなくなるとこちらもほっとして見られた。やっと舞台を楽しめた。アンヘルパロマはさすがのコンビネーションを見せる。すごい難しいリフトの連続で大変そう。友人二人(サッシャ、サヴェリエフ)が二人でライを上でリフトして支えているのを真ん中にジャンが入って支え、両端の二人が手を話す。すごい大変そう。パロマも大変やしアンヘルも。でもぴたっと成功。さすが、最後はダンス合戦。アンヘルは今日のもやもやをすっきり解消するかのように回るわ飛ぶわの大サービス、とっても嬉しそうに飛ぶ。


でも、本日のライモンダは新しいストーリーを作り出していた。
とっても紳士的で優しいジャンと見たことのない危ない香りのアブデラーマンどちらも気になるライモンダ。ジャンと結婚するの方が絶対に幸せになるとわかっているが、どちらかと言えばアブデラーマンに強い魅力を感じている。アブデラは召使たちにはとっても乱暴に接している。でも、私にはとても優しくしてくれる。私のことは大切にしてくれるかもしれないわ。さて、夢の中でジャンと優雅に踊る。その後はアブデラーマン。ジャンと比べると少々乱暴に扱われる。ついには、下に落とされてしまう。やはり、この人はいつか私のことも傷つけるようになるのだわ、と気づく。ジャンだったら
私のことを絶対に傷つけることはないわ、と心を決める。しかし、ジャンはアブデラーマンを殺してしまう。この人こそと信じていたのにそんなことをするなんて、と大きなショックを受けるライモンダ。
しかし、ジャンに説得され私のことを守りたい一心で殺してしまっただけでこの人は大丈夫と
考え直しジャンと幸せになろうと決めたライモンダ。めでたしめでたし。このほうが普通のストーリーより納得できてしまう。そうでないとアブデラーマンは気の毒すぎる。

カーテンコールヘススは出てきて前からみんなの列に入るとき隣だったサッシャと目が合い二人でにこっと微笑をかわしていました。よかった。その笑顔に救われた。そうだよよかったよ。ヘスス。そして、コンダクターの手をとって高く掲げぐっと手を握る。ありがとうっていう気持ちをこめて。よかった。ほっとした。アンヘル君今日はパロマの両手をとり、キスをした。ドンキのときはキスはなし。両手を引き寄せるだけだったが。

今回は、男性プリンシパルが来日前にイーサンと公演中初期マキシム、ラスト3日でゴメスが怪我でキャンセルと、スターが多いと行っても男性が3人もかけると残念。おかげで男性ソリストがかなりの負担だったのでは?こんなことは珍しいことでないかもしれないが急の代役も、ソリストには大きなチャンスというべきものだろうが、やはり、この日程でソリストのみんなはラスト3日間休みなしで。東京から大阪へ移動、そして滋賀とかなり日程も厳しく、疲れもピークだったろう。ほんとに良くがんばってくれたと思います。プロなんだからどの公演もミスなくするのが当たり前だということも言えるが、それを言うなら、けが人続出のプリンシパルの責任は重いと思う。その中でアンヘルは驚異的。彼に調子悪いときはないのかな。いつも絶好調。それは彼の努力のたまものだろう。最高のものを見せなくてはという責任感。ほんとに人間業でないような踊り。今回はアンヘル君でもったABT。最終日なのにサイン会なしでバスで大阪へ帰ったみんな。バスを見送ってみんなに手を振った。アンヘル君は2台目に乗っていて、一番後ろの席で子供みたいに椅子に乗って後ろを向いて思いっきりみんなに手を振ってくれてた。思いっきり笑顔で。ありがとうアンヘル、本当に天使でした。

7/31(日)
びわこホール
「ライモンダ」

アメリカンバレエシアター

ジャン=アンヘル・コレーラ
ライモンダ=パロマ・ヘレーラ
アブデラーマン=ヘスス・パストゥール

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kyonのバレエ観劇記







































































































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