そごうバレエ・スペシャル
〜ディアギレフからベジャールまで〜
2006/3/24(金)〜26(土)そごう大阪店

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kyonのバレエ観劇記(番外編)















































































































































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第48回大阪国際フェスティバル/東京バレエ団《ベジャール=ディアギレフ》公演にさきがけて

「写真パネル展示」

今、気がつきましたが今年(2006年)出演予定者の写真だったそうです。
単に今までのバレエフェスの写真かと思ってました。
フェリのジュリエットのパネルすっごくきれいで、まるで絵のようでした。
フォーゲル君のロミオもステキでした。ルグリとデュポンのもとってもきれい(NBSちらしの写真)。
ザハロワのオデット、ロホ&カレーニョのドンキ、ギエム&ルリッシュ、バランキエヴィッチ、
マラーホフ、セミオノワ、マルティネス、ルテステュ、ヴィシニョーワ、コジョカル、ウヴァーロフ、
ジル・ロマンもあったような…。(出演者にまだ名前が挙がっていませんが出るんでしょうか。)

トークショー「だからバレエはおもしろい」 講師 : 佐々木涼子(舞踏評論家・東京女子大教授)

3/25(土)『ディアギレフとバレエ・リュスの時代』
ビデオゲスト:首藤康之
映像資料:DVD『ニジンスキー』
       『ペトリューシュカ』『薔薇の精』『牧神の午後』(パリオペラ座)

今日のお話は、パリで始まったバレエが衰退しはじめた。パリの大物振付家などを招いてパリのバレエの
真似をしていたロシアに、振付家などがいつくようになり、ロシアで独自にバレエが発展して行ったあとのお話し。
パリオペラ座でもバレエは続いていたが、あまり人々に見向きもされない古いものとみなされていた。
そこに、ディアギレフがバレエ・リュス(「ロシアのバレエ」のフランス語)を起こし、パリへ持ってきたところ
パリ中の話題を集め、社交界の中で、バレエリュスを見ないと世間から遅れているとさえ言われるように。
パリでは、東洋への関心が高まり、バレエ・リュスの舞台にはまさにパリの人々の関心を集めるような
ロシアの民族的なテイストがあった。『ペトリューシュカ』の始めのお祭の場面にロシアってこんなのなのねと、
そこにパリっ子たちは興味を持っていた。それをまさにわかって、あえて極端なくらい(2階から地上にまで届く
長く白い髭のおじいさんが出ていたり)民族性を表したのが大当たり。ディアギレフの手腕でしょうか?

もうひとつ、ニジンスキーを見たか?が社交界の挨拶になるくらいニジンスキーが話題を集める。
最近発売されたニジンスキーの縁の人たちがニジンスキーのことを語っていくドキュメンタリーDVDから少し。
ニジンスキーは写真で見ると、スタイルもあまりよくないし、どうなの?という感じがしますが、舞台で見ると
とっても大きくスタイルが美しく見えたらしい。バレエとは目の錯覚を利用したものなので、彼はそれをよくわかって
いた。『薔薇の精』では、窓から跳んで去っていくところで本当に空に向って跳んでいったようにお客は思って
驚いたという。ニジンスキーに「空に飛んで行った様に見えたけどどうしてか?」と聞くと「ジャンプすると普通は弧を
描いたようになっておりてくるが、下りてくる所がお客から見えないように上に向って跳ぶんだ。」というふうに
答えたという。(ちょっと違うかもしれませんがすみません私はこう解釈しました)窓枠の奥のほうは暗くなっていて
客席から見えないので、窓枠から飛び出すとき窓枠あたりで上に飛ぶのではなく、最高到達点がもっと奥になるよう
斜め上に飛んで、下りる時には客席から見えないようにすると、空へ飛んでいったように見える、ということかな?
なるほど、確かにそうなんだけど、佐々木先生曰くそうすればよいとわかっているのだろうけど、今そうするダンサーは
いないんですよね。
また、ロモラはニジンスキーファンからすると、悪の根源で彼女のせいでニジンスキーが病気になったとさえ言う人も
いたが、ロモラは本当にニジンスキーを心から愛していたし、ロモラがいなければニジンスキーはもっと不幸に
なっていたんではないかという佐々木先生の見解でした。
また、ニジンスキーがロモラにプロポーズした時のこと。この話は(ニジンスキーの本を読みましたが)記憶にありません
でした。ロモラはニジンスキーのおっかけをしていて、いろんな人にニジンスキーに自分を紹介してくれと頼み、
何度も、実際に紹介されて挨拶をしているが逢う度に知らん顔をされて、もう自分には興味はないのだとあきらめて
いたところへ、ある人を通じて突然プロポーズされたという。彼は、冷たいのではなく礼儀を守っただけだという。
ロモラも驚いたが、すぐにOKした。熱烈に愛し合い電撃的に結婚したと思っていたのでちょっとイメージが違うが
これもニジンスキーらしいとも思える。

『牧神の午後』『春の祭典』などの話しからこれから『牧神』『ペトリューシュカ』を踊る首藤さんのメッセージ。
佐々木先生によると、本当はこのトークショーの企画段階ではこの日は首藤さんをこの場にゲストとして招いて
お話ししてもらうということになっていて、ご本人も本当に楽しみにしていらっしゃったのですが、リハーサルで忙しく大阪まで来ることが出来なくて、ビデオでということになったらしい。もし、本当に首藤さんがいらっしゃったら大変なことになっていたでしょうね。なかなか、首藤さんのトークを生で見る機会はないですから。
佐々木さんの前ふりで、首藤さんは東京バレエ団をおやめになって、本当に惜しいなと思うのですが、彼は俳優さんの
道を目指していらっしゃるようで、昨年の舞台を拝見しましたが、とてもいいお声でなかなかステキでした、とのこと。
このビデオもご本人はお気に召さないようで、よければ流さないでいいですよーとおっしゃってましたが、皆さん見たいですよね
ということでビデオ、無事に見せていただけました。

どこか屋外のように見えましたが、白のコンクリート壁の前に立つ首藤さんが胸から上のアップで一人写っています。
ずっと、カメラは固定。男性インタビュアーがぼそぼそと質問する。
いわゆる紺ブレのような上着に白っぽい感じのボタンダウンのようなえりつきのシャツだったと思います。
髪の毛がちょっと寝癖っぽく後ろのほうとかぴんぴんっとはねてたりして、かわいかったです。写り的には、髪型も
きまっていないし(そこがまたかわいいのですが)あまり、気に入らないというのがわかるような気がしました。もう少し、
斜めから撮るとかアングルを考えてあげてほしい。あまりにも近い真正面にカメラがあったと思われ、一生懸命カメラ目線で
話しているのですが、時々、目がお空へいっちゃったり…。その、ドキドキ感がこちらにも伝わってきました。
とにかくありがとう、首藤さん。メッセージしっかり受け取りました。大阪、2日とも行きますからね。

内容はというと、eプラスのベジャール・ディアギレフ特集のインタビューで語っていることとほぼおなじようなことでした。
Q「今回『牧神の午後』を踊られる気持ちを」
A「ずっと憧れてきたニジンスキーのこの作品を初めて踊ることができるので大変うれしいです。いつもは立体的に見せる
のがバレエですが、この作品は平面的に見えるようにおどるということで、難しいですが、僕なりのものになれば
いいと思います。」

Q「改めてニジンスキーとはどのような存在ですか?」
A「それまで添えものに過ぎなかった男性ダンサーを初めて主役の位置になりうる存在にしたのは、ニジンスキーだし
彼は、男性ダンサーにとっては永遠の憧れでありますし、永遠のライバルでもあります。」
Q「『ペトリューシュカ』についてはどうですか?」
A「今まで、ベジャールの『ペトリューシュカ』は踊ったことがありますが、フォーキン版は初めてなのでとても楽しみです。

なんか、どきどきしながら見ていたのでよく覚えていませんがもう少し、何かしゃべっていたと思います。
思い出したら、また書きます。

この日のお話しはここらへんまででした。
最終日は、ベジャールのお話で、上野水香さんがそごう劇場という小さな会場で、客席とものすごく近い舞台で
群舞なしのボレロを踊るというので行きかったのですが用事が入っていて行くことができませんでした。残念。

帰りに、講師の佐々木先生の著書「バレエの宇宙」を購入しました。いろんなスターダンサーの魅力や、
バレエの歴史といったような、昨日、今日のような話が書いてあります。おもしろそうですよ。

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今回のイベントとてもおもしろかったです。
関西でこのようなイベントを開催してくださったそごうさんに感謝です。
金曜、土曜とトークショーに参加しましたが結構、一杯(といっても小さーい会場でしたが、金曜も定員の8割がた
埋まっていましたし、土曜も、ゲストがいらっしゃらないので誰もきてくれないんじゃないかと心配したと先生が
おっしゃっていましたが、ゲストがいなくても席の9割くらい埋まっていたと思います。
バレエフェスの映像は、上映会では、そのホール内のスクリーンに映してのものでしたが、劇場前テレビと
一階中央に、ヌレエフが着たカラボスの衣装展示とともにそこにもテレビを置き、流していました。
結構立ち止まって見入る人もいました。映像のスクリーンでの上映は回数が少なかったですがそうやって常時
流してくれていたので、何度も見ることが出来て嬉しかったです。
なかなかの素晴らしい企画だったし、イベント自体も成功だと思います。
特に、私のいけなかった最終日は水香の「ボレロ」関西で初お披露目ということで新聞にも載った
そうで、前売りチケットもこの日のみ完売していました。
これからも是非、関西でバレエファンを増やす為にどんどんこういうイベントをやって欲しいと思います。

かなーり記憶があやふやでもし、まちがいがありましたがお許し下さい。

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