[Pinocchio]   Linbury Studio at LONDON
 
2005
12/23 マチネ  Pinocchio・・・Christopher Akrill
         Storomboil・・・Will Kemp
         Geppetto・・・・Luke Heydon
         BlueFairy・・・Cathy Marston
         Fox・・・・・・Clemmie Sveaas
         Cat・・・・・・Alex Cowie

12/23 ソワレ  Pinocchio ・・・Matthew hart
         Storomboil・・・Will Kemp
         Geppetto ・・・Luke Heydon
         BlueFairy・・・Cathy Marston
         Fox・・・・・・Charotte Broom
         Cat・・・・・・Tom Sapsford

ROH2でのピノキオ見てきました。詳しい内容に関してはレビュー等で既出ですのであくまでド素人の私感じた事など・・。まずお子様向けの演目ですのでお子様が多いだろうとは覚悟しておりましたが日にもよるのでしょうが本当にお子様だらけで(^_^;)特におじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんという組み合わせが多く、小学生くらいの男の子も多いのが印象に残りました。大人1人なんて私ぐらいだったのかも、少々寂しいものがありましたが、そうまでしてきた私の目的は勿論ウィル・ケンプとマシュー・ハートのパフォーマンスです。5月の「兵士の物語」に続いてのタケット作品での2人の舞台。オープニング。客席に知らない間にキャストが数人現われ立ち見のお客さんに話しかけたり、座席に座ったり・・。ゼペット爺さんにうながされて舞台に上がるという楽しい趣向でした。客席のお子様も分からない事があったりすると大人に聞いたりしてますが比較的静かに舞台に集中していて感心でした。ピノッキオの登場のシーン絶妙のタイミングで大きな声で「ピノッキオだ!!」と思わず叫んじゃったりするのもとても可愛くて舞台と客席の一体感を感じられるのもこのスペースだからなのでしょう。途中客席に投げ入れられたボールを皆必死で取ったのにウィル扮するストロンボリに舞台に戻す様に言われ、思い切りストロンボリめがけてぶつけた子に「そんなことしてただで済まさないぞ」みたいなアドリブもあったり…。アンコールも面白い趣向で終始和やかな雰囲気で終わりました。隣のどうみてもバレエに興味なさげの男の子も終演後おばあちゃんに「面白かった」って言ったら「良かったわ〜」とハグされてて本当にハートウォーミングな舞台でした。とはいってもタケット作品ですから可愛いだけではありません。子供たちがストロンボリの誘惑で酒、煙草、ギャンブルを覚え、コケテッシュなfoxにふらふらついていき(この場面隣の男の子も身を乗り出してました(^_^))ロバにされる場面、「兵士・・」のハート扮する悪魔登場をほうふつとさせる恐ろしさで少々お子様には刺激が強すぎるのではと思ったりもしましたが・・。


逆に言えば子供の為の作品とはいえ充分大人の鑑賞にも堪えうる作品というのはさすがだと思いました。この国では子供の頃から普通にこの様な完成度の高い舞台を見ることが出来るから観劇が特別な事でなく生活の一部となるのだろうなと改めて思った次第です。キャストに関して。マチネ、ソワレで違ったのはピノッキオとFoxとCatだけでしたが、あくまで私の好みですがFoxはマチネの彼女の方がコケテイッシュで良かったと思います。ソワレの彼女は狐というより狸的な可愛い感じで・・。ピノッキオは見かけは可愛いというより少々不気味、表情も動きも限られる難役ですからマチネの彼もよくやっていたと思います。でもハートのパフォーマンスには「兵士・・」に続き感服させられました。一言で言うと台詞回し、ちょっとした動きがすごく可愛い。BlueFairyに質問され嘘の返事をする度鼻が伸びる有名な場面、「Yes・・」の一言で年配の女性方から思わず「オ〜(なんて可愛いの)」と声がもれる位可愛いのです。ダンスはいうまでもなく、特にBlueFairyとのパドドウはバレエ作品である事を思い出させる美しいものでした。やはり彼はタケット好みの演技派ダンサー振りをみせつけてくれました。ゼペットのルークも見事に演じきっていてさすが演劇的バレエが身上のロイヤルバレエ出のダンサーです。妖精に扮したキャシーは見逃してしまいましたが9月ここリンブリーでハートが出演した「Ghosts」の振付もしているので、やり手女史というイメージを持っていたのですがとても愛らしくて妖精のイメージにピッタリ、銀ぎらキックボードがうけてました。そしてストロンボリのウィル。「兵士・・」の時も台詞回しが滑らかで感心しましたが今回はさらにテンション高くあやしい台詞回しもさることながらミュージカルスターの如く歌うウィル!プロのそれには勿論およびませんが私が観たマチネ、ソワレ共唯一劇中拍手が起こったのはウィルが朗々と歌い上げる場面でした。あのお腹ですから美しいダンス場面が無いのは残念でしたが・・。余談ですがかねてからの念願の舞台、ボーン版「シザーハンズ」が当初の上演予定時期から早まってしまったばっかりにこの舞台と重なってあきらめざるを得なかったのであろうウィル。さぞかし無念だったろうと思いますが、タケットの期待を裏切る事なく良く頑張った\(^o^)/と贔屓目に見てしまう私です。マチネ後のトークショーもなかなか面白いものでしたが、何せ英語が不自由な私ゆえご紹介できるほど聞き取りできなかったのが残念です。
という事で今回のロンドン行き、ニューアドヴェンチャーズファンなら当然「シザー・・」とセットで観劇するところですが、私はやはりウィルの、そしてあわよくばハートとのWキャストでの「シザー・・」に思い入れがあったので来日公演もある事だしという訳で今回はパス。本家ROHもクリスマスイブは残念ながらお休みで、またしてもROH観劇デビュー出来ず。どの劇場もイブはマチネ公演のみで何を見ようか迷った挙句なかなか見に行く人もいないだろうENBのナッツクラッカー観劇に決定。

写真(上段左から ROH 外観、中、ダーシー・バッセルポスター)
(下段左から ロイヤルバレエスクールへの通路、コベントガーデン広場クリスマス風景)


        

        

直線上に配置

kyonのバレエ観劇記(番外編)
shokoのロンドン観劇記





































































































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The Nutcracker  English National Ballet  at Coliseum
2005/12/24

初めて行く劇場なので早めにホテルを出発。トラファルガー広場からすぐのところでネットで予約済みのチケットもすぐに貰えて、開場まで時間があったので周辺をぶらついていたら、ロイヤルのジゼルのポスターやチュチュがデイスプレイされた可愛いお店が・・。ここだったのか良く聞くダンス専門店「Freed」(写真上段2枚)残念ながらお休みでしたが・・。

                

          

                   Londonのクリスマスイルミネーション


で劇場(写真左)に戻り開場を待ちました。旅行書には庶民の劇場と書いてあったのでロイヤルフェステイバルホールの様な味も素っ気もない(^^ゞ会場かと思いきや、内装はすごく豪華!思わず写真を撮る人も多かったのですが即係員に「撮影禁止!」と叱られていて、ロンドンではコンサートなんかでも撮影OKだったので、舞台中は勿論ダメだと思いますが随分厳しいなと・・。ここもやはりお子様含む家族連れが多かったです。肝心の舞台ですが舞台上の巨大な絵本が開いて始まり、最後も絵本が閉じておしまいとなります。衣装、装置は原色でカラフル、部屋には薄型大画面テレビがあるので舞台は現代。雪の国が冷蔵庫で、半開きになった冷蔵庫から雪の精が次々飛び出してくる場面は踊りも美しく好きでした。クララとプリンスが新聞紙で作った紙飛行機に乗っていたり楽しいアイディア満載で楽しいのですが、1幕パーティーの場面では加藤茶ばりの禿面のダンサー、2幕の中国人の踊りでは女性もモヒカン風禿面で、お子様には受けるかもしれませんが私はちょっと・・。徹底的にお子様向けといった印象でした。この日はプリンシバルダンサーが1人も出演していなかったせいかもしれませんがダンサーのレベルも少し落ちるのは否めないかなと・・。ただクララは日本人ダンサーアカホシケイさん。サイトで見ると現在は最も下のポジジョンの様ですし大抜擢なのでしょうか?スタイルも良くて雰囲気もクララにピッタリ、踊りも綺麗なのですがそれ以上のものを感じるには至らずといった感じ。日本人プリンシバルもいるカンパニーなので今後期待大のダンサーなのでしょう。この演目は多くのバージョンを生(少しですが)、ビデオ(結構沢山)で見ていますが私はやはりロイヤルバレエバージョンが装置、衣装含めて一番好きなのでENBバージョンはちょっと苦手かも・・。ただこのバージョンではくるみ割り人形が金平糖の王子で一番の見せ場である金平糖の精との踊りをクララとドロッセルマイヤーが座って見ているという設定なのですが、この場面は客席からのブラボーがすごくて、多くのファンに愛されてるカンパニーなんだなと感じました。ロシア人の踊りのFemando Bufataというダンサーもダイナミックな踊りでやんやの喝采を浴びてました。

終演後トラファルガー広場に行くとイブの夜のニュース中継でもあるのでしょう、賛美歌合唱隊がリハーサルをしていたりでにぎわってました。イルミネーションの美しいボンドストリートにもサンタ帽をかぶった人や電飾を身につけた人も多勢いてごったがえしていました。‘05年舞台見納めは思いがけなくロンドンでとなりました。昨年2回のロンドン行きでの観劇に限っての総括は先述の「Ghost」ユアン・マクレガー主演の「Guys&Dolls」と3連休中の上演で観られるチャンスがありながら見逃してしまい、いまだ後悔していることもありますが、念願の「兵士の物語」も観られたし、思いがけなく大好きなガエル・ガルシア・ベルナールの「Blood Weddeing」のリターンチケットを朝から並んでゲットし手の届きそうな距離で観ることが出来たりと日本ではありえない夢の様な事もあり、毎回3連休+半日有休、仕事直行というもったいない日程ですが充分満足でした!でもいつかもっとゆったりした日程での舞台漬けロンドン旅行を実現してみたいものです・・。

ノッティンヒルのあるお店のショーウィンドウにあったドレス、チュチュみたいでかわいい!
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