そごうバレエ・スペシャル
〜ディアギレフからベジャールまで〜
2006/3/24(金)〜26(土)そごう大阪店

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kyonのバレエ観劇記(番外編)





































































































































































































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第48回大阪国際フェスティバル/東京バレエ団《ベジャール=ディアギレフ》公演にさきがけて

「世界バレエフェスティバル」秘蔵映像上映会(鑑賞無料)

『ロミオとジュリエット』(第1回1976年より)
マーゴ・フォンティーン  イワン・ナジー

『ラ・バヤデール』(第1回1976年より)
マリアーナ・チェルカスキー フェルナンド・ブフォネス

『レダ』(第2回1979年より)
マイヤ・プリセツカヤ  ジョルジュ・ドン

『パ・ド・カトル』(第2回1979年より)
アリシア・アロンソ  カルラ・フラッチ
ギレーヌ・テスマー  エヴァ・エフドキモワ

『ドン・キホーテ』(第2回1979年より)
エカテリーナ・マクシーモワ  ウラジーミル・ワシーリエフ

『ボレロ』(第3回1982年より)
ジョルジュ・ドン  東京バレエ団

『海賊』(第3回1982年より)
エヴァ・エフドキモワ  ペーター・シャウフス

『ジゼル』(第3回1982年より)
アリシア・アロンソ  ホルヘ・エスキヴェル

『白鳥の湖』より黒鳥のパ・ド・ドゥ(第3回1982年より)
ジョイス・クォーコ  ピーター・プロイヤー

『オネーギン』(第4回1985年より)
マリシア・ハイデ  リチャード・クラガン

『ドン・キホーテ』(第4回1985年より)
モニク・ルディエール  パトリック・デュポン

『失われた時を求めて』(第4回1985年より)
ドミニク・カルフーニ  デニス・ガニオ

『グラン・パ・クラシック』(第5回1988年より)
シルヴィ・ギエム  マニュエル・ルグリ

特別プログラム『白鳥の湖』全幕(第5回1988年より)
ペーター・シャウフス  パトリック・デュポン
アニー・マイエ  ヤナ・クーロワ  イルジ・ホラック
エヴァ・エフドキモワ  デヴィッド・ニクソン
シルヴィ・ギエム  マニュエル・ルグリ
カルラ・フラッチ  ウラジーミル・テレヴィヤンコ
シリル・アタナソフ  マリシア・ハイデ
リチャード・クラガン 他

『ライモンダ』(第6回1991年より)
ニーナ・アナニアシヴィリ  アンドリス・リエパ

『椅子』(第7回1994年より)
マリシア・ハイデ  ジョン・ノイマイヤー

『パリの炎』(第8回1997年より)
フェルナンダ・タバレス=ディニス  ホアン・ポアダ

『エスメラルダ』(第8回1997年より)
アニエス・ルテステュ  ジョゼ・マルティネス

『マノン』より寝室のパ・ド・ドゥ(第9回2000年より)
アレッサンドラ・フェリ  ウラジーミル・マラーホフ

『アダージェット』(第10回2003年より)
ジル・ロマン

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』(第10回2003年より)
アリーナ・コジョカル  アンヘル・コレーラ

『優しい嘘』(第10回2003年より)
シルヴィ・ギエム  ニコラ・ル・リッシュ

約1時間の映像で、ほんとうにハイライトのみ。ぷつぷつ切られているのでもっとじっくり見たい〜という感じでしたが
第1回からということで、かなり貴重な映像が見られて、嬉しかったです。

マーゴ・フォンティーンは既に50才を越えていたということで、少し落ち着いた感じのジュリエットでした。スキビン振付
というもので、マクミランを見慣れているのでちょっともの足りないですが、あのマーゴのジュリエットを見られたというだけでも
感動物という感じですね。短くてもっと見たかったです。

ブフォネスさんというダンサーを勉強不足で存じ上げなかったのですが、昨年亡くなったのですね。ソロルの2幕のソロと
3幕のニキヤとのスカーフのシーンほんとに少し。とってもステキでした。残念ですね。ご冥福をお祈りします。

プリセツカヤとドンの『レダ』もっと見たかったです。二人のすごーいオーラのぶつかりあい。プリセツカヤ思わず計算して
しまいましたが、このとき53才前後だと思われますが、体型がどう考えても50才以上と思えないのです。白鳥のはばたきで
パドブレする姿がものすごく美しかったです。

ドンのボレロ実は今まできちんと見た事がなかったので、すごかった。ビデオで見ても思わず引き込まれてしまった。

なんと言っても圧巻はパトリック・デュポンのバジルです。登場シーンのグランジュテ、ほんとに一瞬一番高いところで静止してました。そこでまずおおーっと声が上がる。それからはとにかくこれでもか、どうだ、参ったか!と言わんばかりに回るわ回る。
高速回転のオンパレード。思わず、笑いがもれました。あそこまで早い回転は初めて見ました。もう勘弁してーというほどでしたが
ガラでのバジルはこれでいいんです!楽しい気分にさせてくれました。

若いギエムとルグリの「グランパクラシック」とても輝いてきらきらしていて、ステキでした。今のこの二人のパドドゥを
見てみたいものですが、どうなんでしょうねえ。今年のバレエフェスで密かに期待しているのですがムリかなあ。

特別プロ白鳥の湖、すごい豪華メンバーで幕ごとにいろんなキャストが交替でオデットや王子を踊るという贅沢なもの。
マシュー・ボーンのスワンレイクでこういうのをやってほしいなーと思っていました。こういうのって楽しいと思います。
ここでも、デュポンさんやってくれてます。道化でまたも、くるくるくるくる…。このとき、後ろでわーっと驚くその他多勢の娘さんの
中に吉田都さんらしき方がいました。あの道化を見たら演技でなくわーっと驚きますよ。

アンヘル君とコジョカルのフレッシュなチャイコフスキーバドドゥ。
コレーラ君のまわりっぷりはさっきのデュポンに比べると、まだ、かわいいもんです。でも、ほんとにいつも嬉しそうに
回りますね。アンヘル君ってば。見ているほうも思わずにこにこになっちゃいます。そこがすきなんですよね。

以上、印象に残ったもののみ。一度にたくさんそれもちょこっとずつであまり細かいとこまで覚えていません。すみません。

トークショー「だからバレエはおもしろい」 講師 : 佐々木涼子(舞踏評論家・東京女子大教授)

3/24(金)『ロマンチック/クラシックバレエの時代』
ゲスト:斎藤 友佳理(東京バレエ団プリマ)
映像資料:ピエールラコット版『ラ・シルフィード』(斎藤友佳理・マチュー・ガニオ)DVDユカリューシャより
       マラーホフ版『眠りの森の美女』(2006年2月東京文化会館)

バレエの始まりから、パリで始まったバレエがロシアで発展して行って、ロマンチックバレエから
クラシックバレエへと変わっていくまでの流れをわかりやすく楽しいお話で聞かせていただきました。
ロマンチック・バレエとは、非日常的なもの、超自然、遠い異郷、への憧れをえがいたもの。
一言で言うと、地に足が着いていない現実逃避の文化をバレエにしたもの。
ポワントをはいたが、今のように先が固いポワントではなく、今のようにポワントで立ってくるくる回ったり
跳んだりはしなかった。一瞬ポワントで立ち、ふわっと浮いたように見せるというもの。
まさに、地に足が着いていない。最初のロマンチックバレエは1832年『ラ・シルフィード』、そのあと『ジゼル』
『パキータ』『コッペリア』でロマンチックバレエが終わる。

『ラ・シルフィード』ビデオを見ながら佐々木先生の解説。マチュー・ガニオ君がお気に入りの一人ということで、
「彼は見るたびにうまくなっているし、間違いなく、世界トップのダンサーになると思います。
個人的な趣味でこの映像を選んだんですが…。このジェームスはやりようによってはなんてバカな男…、って
なってしまいますから。でも、斎藤さんが演じるシルフを見ると、ジェームスが彼女に心を奪われるのが
初めて、納得できました。」
『ラ・シル』のビデオの後、斎藤さん登場。
「2日前にジゼルを踊ったばっかりなんで、まだジゼルが抜けきっていなくて…」とおっしゃってました。
以下、お話を要約-というか大体覚えている所だけ紹介します。

Q「ロマンチックバレエを踊る時に心がけていることはどんなことですか?」
A「私は踊る時に衣装の素材から自分で選ばせてもらうようにしています。跳んだり、回ったりした後に戻ってくる
感じにこだわりがあるので、世界中の素材から探して結局ロシアの自宅の近くの工場で作っている絹モスリン
を選びました。出来るときはチュチュの全部をその布で、余裕がない時は一番上だけ使っています。
他にも、跳んだ後絶対に着地の音はするのですが、できるだけ音がしないようにポワントの先に穴を開けたり
工夫しています。ジゼルの時は、1幕が終わって楽屋に戻り、ウィリの衣装に着替えてメイクと髪を整えて
舞台に出て行くときには、自分の中にある欲や世俗的なものを全て楽屋に置いていきます。できれば体さえ
楽屋に残して、魂だけで舞台に出て行きたいという気持ちなんです。」

Q「『ロマンチックバレエ』と『クラシックバレエ』の違いは意識されていますか?
A「私にとってはバレエはすべてロマンチックなんですー。〜〜何を踊っていてもその役に入っているので、レベランス
も、ジゼルの時はこうでキトリの時はこうしなさいと誰からも教えられたわけではないけれど、自然にそれぞれの
役に沿ったレベランスになるんです。ジゼルを踊って、最後のレベランスをキトリのようには絶対にできません。」

-参加者からの質問-
Q「今回の『ジゼル』に美智子妃が見に来られたそうですが、何かお話しされましたか?」
A「前から、一度私の舞台を見たいとおっしゃっていただいていたようで今回やっと来ていただけました。前もって
聞いておりましたが、不器用なので舞台に入る前は役に入り込んでいるので、とても人に会ってお話しできるような
状態に無いので、終演後にお会いしました。終演後お話したいと待っていてくださいました。美智子様は私にとって
女性として憧れの方なので、とても緊張していましたが、会った瞬間に私の手をとって『本当にステキな舞台で
感動をありがとうございました。』と言ってくださって、そのとたんに涙が出てきてしまいました。とても細やかな
気くばりをなさる方で、お話している間も私が汗をかいているのを見て、喉がおかわきでしょう、何かお飲み物を
持ってきて差し上げて下さいとおっしゃってくださったり、どうぞお飲み下さいね、と気遣ってくださっていました。
今でも、美智子様とお話したのが夢のようで今でもジゼルをひきづってふわふわしているのは
そのせいもあると思います。」

Q「『ユカリューシャ』を読ませていただいたのですが、その中に日本にいる時は男性ダンサーに負担をかけずに
自分で立つように教えられたけれど、初めて主人と踊った時にもっとこちらに体を預けてくれないと踊りにくいと
言われて驚いたというエピソードがありましたが、そのことを詳しくお話しいただけますか?」
A「はじめに言っておきますが、日本の男性ダンサーに何か問題があるとか、テクニックがないとかそういうことでは
なくて、日本の男性ダンサーも全くひけをとらないくらい素晴らしいんです。が、昔は今と違って男性のダンサーの
人数が少なくて、一人の方が何人もの女性と踊らなくてはいけないという状態だったので、男性ダンサーは
神様のような存在だったんです。だから、できるだけ男性が疲れないように負担をかけないようにと思いながら
踊っていたので、自然に男性に体重を預けることはしないようになっていました。それが、初めて主人と踊った時
もっと僕に体重をかけてくれないと僕がどれだけの力で対したらいいのかわからないと言われました。相手が、
10%の力をかけてきたら、こちらも10%の力を返そう。今度は、相手が30%の力をかけてきたら、自分は
50%の力を返そう、そうしたら相手から70%の力が返ってきた、というように常にお互いのエネルギーをやりとり
しながら作り上げていくものだということが、わかりました。」

以上で、斎藤さんが退場されました。 私は、斎藤さんの舞台を見たことが無いので、初めての生ユカリューシャでしたが、
とても話し方がやさしくて、少し浮世離れした感じもありまさにロマンチックバレエを体現していらっしゃるといった風情でした。

あと、マラーホフ版「眠り」ほやほやの映像でとても貴重なものですね。見ることが出来なかったのでうれしかったです。
佐々木先生も、この人のようにきれいに踊る男性はなかなかいないですよね。これも、私の個人的趣味で選びました、
とのこと。舞台は噂どおり、一面の紫。ここまでやられると恐れ入りました。まさに、マラーホフワールドと言った感じ。
でも、振付はプティパ版を残しつつ、所々オリジナルでしたがとてもマラーホフと吉岡美佳さんに合っていたように思われ
きれいでしたね。衣装も、すごーく布を一杯贅沢に使っていて、ゴージャスで美しかったです。

1日目はこんなところでした。

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2日めはこちら

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